日本在来種:宮古馬(みやこうま)

宮古馬とは

日本在来種:宮古馬

宮古馬(みやこうま)は、宮古島(沖縄県宮古島市)で飼育されてきた日本在来種の馬。1991年1月16日に沖縄県の天然記念物に指定されている。
体高はおよそ110~120cmと小型で、ポニーに分類される。毛色は鹿毛が中心である。
サトウキビ畑などでの農耕馬として利用されてきた。

宮古馬の頭数は、2006年で25頭(宮古島外での飼育を除く)、2009年4月現在で33頭で、8種の日本在来馬の中で最も少ない。
沖縄地方では、古くから小型馬が飼育され、14世紀には中国への主要な輸出品となっていた。この馬は、中国の小型馬が伝わったとする説と、朝鮮半島の小型馬が九州を経て伝わったとする説とがある。
宮古島でも、13世紀以前から飼育されていたと言われ、離島で他品種と交配されることがなかったため、現代まで系統がよく保たれてきた。
宮古馬は、性質が温順で飼い主によく懐き、粗食や重労働に耐えることから、農耕用や駄載用として利用されてきた。また、蹄が堅いため、サンゴ石の道路や、表土の薄いサトウキビ畑での農耕に適しており、明治時代に宮古島でサトウキビの栽培が始められると、宮古馬がその農耕に活躍した。

その後、サトウキビ栽培の機械化などのため、頭数が激減し、一時は絶滅の危機に瀕したが、1980年に結成された宮古馬保存会などによる保存活動の結果、徐々に数が増えつつある。
現在、宮古馬は、西平安名岬の放牧場や、2006年4月にオープンした平良の荷川取牧場(にかどりぼくじょう)等で飼育されており、観光用などに利用されている。
島外では、1997年3月から農林水産省家畜改良センター十勝牧場で3頭が飼育されているほか、北海道など9ヵ所で飼育されている。

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